ぱぱライフ〜父と娘の闘病日記〜

脳障害を患った父の日々の記録

今日のお父さん:反応よすぎて怖い(闘病305日目)

今日もいつもと同じように仕事終わりに父のところへ。
まだ夜の注入途中でしたが、しっかり起きていて目をぱちぱちさせていました。

「ただいま!」には無反応でしたが、「聞こえる?」には頷いてくれたので意識はある感じ。
顔に汗をかいていたので「濡れタオルで顔拭く?」と聞くと「拭く」と答える…今日声出るやん!とテンションが上がった私。
いそいそと濡れタオルを準備し念入りに顔を拭き、父もさっぱり。
「口の中見せて~綺麗にしよ~」というと口を開け協力してくれたので上顎と舌についていた痰を素早く口腔スポンジでキャッチして早々と口腔ケア終了。

この時点でいつもとは違い意識がハッキリして答えてくれそうな感じがしたので色々聞いてみることに。
「今暑い?」→横に首を振る
「暑くない?団扇であおがんで大丈夫?」→頷く
「昨日の夜は寝れた?」→「寝れたよ」
「今日はお昼寝した?それとも起きとった?」→「起きとったよ」
「今日の夜は寝れそう?」→「多分」
「夜はテレビ見る?」→頷く
「イヤホンはどっちつける?」→「右」
「左はつけんでいい?」→横に首を振る
「左もつける?」→頷く
「両方つけるん?」→「両方つける」
「父さん、ただいま!って言うたらなんて言うん?」→「おかえり」
(やっと、父の口からおかえりが聞けた!と謎の達成感)
施設に移ってから珍しくたくさん声が出たし声かけに答えてくれました!!!

と、注入も終わり少し時間が経ったので体を起こしていいか聞くと頷く。
「靴下と靴履く?」と聞くと「履く」と答えるので靴下と靴を履かせて、体を起こしベットサイドに腰かけ一緒にテレビを見ました。
「体起きとるの分かる?」と聞くと頷くので起きているのは分かっている様子。
少しして体が後ろへ突っ張り始めたので「しんどい?横になる?」と聞くと頷くので横になり、ベットポジショニングを整え父もリラックスモード。

いい時間になったので帰ろうと思い、「今日は帰るね、また明日ね」と言うと「また明日」と言ってくれ最後の最後まで満足。

波はあるけど、こうやって答えてくれるとすごく嬉しい。
また明日から頑張ろうって思える。
今日はたくさん声を聞かせてくれてありがとう。ゆっくり休んでね。
明日も父の声が聞けますように。