ぱぱライフ〜父と娘の闘病日記〜

脳障害を患った父の日々の記録

昨日のお父さん:(続)反応よすぎて怖い(闘病306日目)

昨日も仕事終わりに父のもとへ。
「ただいま〜!」と部屋に入ると「おかえり」と普通に言う父。
え?おかえりって言った?と思って再度「ただいま」と言うと「おかえり」と言う。

…意外と意識はっきりしているかも。
(内心、父がおかえりと言ってくれたことが嬉しくて仕方なかったです。)

「口の中見せて〜」と言うと大きく口を開けて見せてくれ。上顎に痰が付着していたのでさっとスポンジで回収。
「舌もべーってして見せて」と言うと舌をしっかり突き出してくれる。
舌自体は綺麗だったのでケアはせず、代わりに舌の体操をすることに。
舌を突き出した状態で右・左・上・下と動かし体操をしてみようと思って伝えるとしっかり動かしてくれる…父、すごいぞ!すごすぎる!

次に「あいうえお」って言ってみてと言うと「あいうえお」と言ってくれ、「次は?」と聞くと「かきくけこ」と言い、五十音順番に最後まで言うことができました!
途中言いにくそうな時もあったけど順番を間違えることなく言えた父…こんな状態でも脳がしっかり働いていることを実感することができました。
(というか、そこまで言えた父に少しビックリして顔が引きつっていたような気がします)

この勢いで色々聞いてみることに。
「父さん、自分の名前言える?」→フルネームでちゃんと自分の名前を言う
「今年何歳になるの?」→「43歳」
…ちょっと待って。あなた今年で60歳。還暦だよ?
43歳って17年前…母が亡くなった年数と同じ。もしや今回の事故で父の記憶は17年前から止まってしまったの?と色々考え不安に。
「父さんは今年60歳になるんよ!還暦よ!」→頷く
「何歳になるかもう一回言ってみて!」→「60歳」
「還暦のお祝いに何かプレゼントしたいけど何か欲しいものある?」→横に首を振る
「欲しいものないの?」→頷く
「でもせっかくの還暦やしお祝いさせて。まだ時間あるけん欲しいもの考えてくれる?」→頷く
ということで来月還暦を迎える父の誕生日プレゼントを考えたいと思います(本人の希望を聞きつつ)

「体起こしてもいい?」と聞くと頷くので体を起こすことに。
体を起こす時もいつもより協力的でいつもより楽々体を起こすことができました。
体を起こして20分ぐらい経ったところで少ししんどそうな顔をし始めたので「しんどい?」と聞くと頷く。
横になるか聞くと頷くので横になることに。
横になってベットポジショニングを整え、全身をマッサージすると父もリラックスモード。

面会終了時間が近づいていたので帰ることに。
「また明日ね。バイバイ!」と言うと「また明日ね」と返事をしてくれました。
昨日は最初から最後までしっかり声を出して答えてくれ、すごく嬉しかったな〜。

それにしても2日連続しっかり声を出して答えてくれたら、明日からも同じように答えてくれたりするのかな?なんて期待してしまう。
父の調子もあるだろうから、明日も声聞けたらいいな〜ぐらいに思って父に会いに行こう。

たくさん声を聞かせてくれてありがとう。
回復してるのが分かってすごくよかった。
また元気な父さんの顔を見せてね。