ぱぱライフ〜父と娘の闘病日記〜

脳障害を患った父の日々の記録

今日のお父さん:会話ができる幸せ(闘病317日目)

今日はいつもより遅く父のところへ。
夜の注入も終わっていて目を開けぼけーっとしている。
昨日、おかえりって言ってね!→がんばろわいってやり取りしたけどどうかな?声出るかな?と思いながら「ただいま!」と声をかけるけど…無反応でした~残念。
でも、「顔に汗かいとるよ!顔冷たいタオルで拭く?」と聞くと頷くので聞こえてわかってる様子。

冷たいタオルで顔を拭いてサッパリした後は口腔ケア。
奥の方に痰の塊が見えたのでスポンジでキャッチすると、粘っこい痰が出てくる…引っ張っても途切れることなく出てきて最後まで引っ張ってみるとすごい量。
自分で吐き出せないだけで痰をここまで上げる力があるんだってことが分かりました。
その後、歯磨き粉をつけて歯磨き。しっかり口を開けて協力してくれたので楽々歯磨きすることができました!

その後、少し話しかけてみることに。
「しんどくない?大丈夫?」→頷く
「今日、おかえりって言うてくれる約束やったやん~言うてくれんのん?」→(おかえり)と口パクの後「おかえり」とはっきり言う
「ありがとう!嬉しいわ~」→ちょっとドヤ顔
「今日は昼間起きとった?」→「起きとったよ」
「寝てないん?」→頷く
「昨日の夜は寝れた?」→「寝れたと思う」
「思う?寝れたかわからんの?」→「わからんわや」
本人としてはずーっと夢心地なのかも?寝れたかわかってない?
「今日の夜は寝れそう?」→「多分」
「今から体マッサージして起こしてかまん?」→「かまんよ」
と、普通に会話できました!
変な返事してるわけでもないし、私が言ったこと繰り返してる訳でもないし、これは理解して話してる!!!

「マッサージしよって痛かったら言うてよ?」→頷く
(でも父は痛いって絶対言わない…)
「痛いって感覚あるん?」→頷く
「今痛くないけど、痛いって声に出して言うてみて」→「痛い」
「言ってくれな痛いかどうか分からんけん、痛かったらちゃんと言うてね!」→頷く
と、やり取りをしてからマッサージしましたが…やっばり「痛い」という言葉は聞けず…無理矢理体を動かしただけになりました。
マッサージの後、体を起こしたものの今日は後ろへの突っ張りがすごい。
あまりにも突っ張るので「横になる?」と聞くと勢いよく頷いたので横にしてポジショニングを整えることに。

横になってから「体起こしてしんどかった?」と聞いてみると横に首を振る…しんどいわけじゃなかったのね。

横にしてから私の方をじっと見ている感じだったので話しかけてみることに。
「今、聞こえる声は誰の声?」→「(私の名前)の声」
「今日は調子どうなん?」→「普通」
「痰は溜まってない?」→頷く
「夜はテレビ見る?」→頷く
「イヤホンはどっちにつける?」→「右」
「右だけ?左は?」→「左も」
「そういう時は両方つけるって言うんよ~」→「両方つける」
「じゃぁ、いい時間やしイヤホンつけて帰るね!」→頷く
「父さん、また明日ね」→(バイバイ)と口パク
と、最後は声にならなかったものの横になってからもたくさん声が出ました!

私も今日は終始ニコニコしてたし、帰る時もルンルン。
たくさん声が聞けて会話が成り立つと幸せだな~って思いました。
2日連続で私を幸せにしてくれてる父。
明日も「おかえり」って言ってくれるそうなので楽しみにして、幸せをもらいに行こう!(幸せもらってる分、お返しもちゃんとしなきゃ。)